中島潔展と観覧車と日本一低い山@天保山

中島潔展へ行ってきました。会場の大阪文化会館は、天保山海遊館隣にある、旧サントリーミュージアムです。

初めて実物を観る中島潔さんの作品は、心にホッコリ沁み入りました。特に惹かれたのが、高台から眺める佐賀平野と気球、唐津くんち、牛蛙と朝顔、スイカ、ヒマワリなど。東日本大震災後に東北を回って描かれた作品も多かったです。 

それらの柔らかなタッチの作品と一転して、連作《地獄心音図》5作、《心音》2作の、おどろおどろしい作品たち。大病をされた事で、日本の心を伝えていきたい、との思いから生まれたそうです。「バチが当たる」「嘘つくと閻魔様に舌を抜かれる」「お天道様が見ている」など。いつの頃からか、そういう感性は脇に追いやられている風潮ありますね。時代は変われど、何事も高みへ行くには、遠回りしているようでも最後は人間性が肝要だと思いたい。

そして中島さんの出身地が、佐賀県唐津市という。最近、佐賀県に所縁ある方の作品との出合いが立て続けにあり、またの佐賀ご縁に驚きです。地元では、駅の壁画、お店の包装紙や手提げ袋に取り入れられているとか。佐賀県には、「美のDNA」が風土の様に根付いているように感じるのは、陶器の長い歴史の賜物なのでしょうか。

 

ランチは、北極星@天保山マーケットプレイスにて。本店は心斎橋で、オムライス発祥のお店との事。レトロな洋食屋さんのお味でした。

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レゴのキリンがかわいくて!特に口元とまつ毛の感じがたまらないです。本物って、ほんとこんな感じですよねぇ。

 

食後は観覧車へ。大阪の景色としてよく見かけるこちら、地上高112.5mは世界最大級の高さとか。

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せっかくだから、足元も透明なシースルーゴンドラに乗れば良かったかな、と思いながら普通ゴンドラで出発しました。が、最高部へあがると、シースルーでなくとも、やっぱり高いし微妙に揺れるしで、ちょっと足がすくむすくむ。普通ゴンドラで正解でした。

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左手前に見えるのが、海遊館。すぐ近くに、ガントリークレーンや商用の岸壁があったのが、ちょっと意外でした。観光空間として、もう少し独立した雰囲気を想像していたもので。

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大阪ドームが見えます。

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かなり目立つラッピングバスは、大阪テイストてんこ盛りです。市内周遊の観光バスなんでしょうか。力が入ってますねぇ。

 

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階段で10段くらい?これでも山頂です。淀川が大量に運ぶ土砂を浚って取り去り、積み上げていって出来た築山らしいです。観覧車や海遊館のイメージが強く、歌川広重などが浮世絵に描いていた山だなんて知らなかったです。

 

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デザインが、カワイイ!子供に尋ねられて応えているお巡りさんでしょうか。ステキ!

 

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天保山てくてく。大満足でしたが乾燥にやられたか、喉がちょっとピンチ。梅田でお茶しながら良い1日を振り返り、おしまいです。感謝。