生誕110年 東山魁夷展@京都

本当の「あお」に出会ってきました。

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始まりの作品は「残照」39歳の頃の作品。

そこで心を掴まれ、制作年の時系列で続く展示に、作者の年輪も感じながら、感動の連続でした。涙目になりそうな程。

青・藍・碧・青緑などどの「あお」も魅力的ですが、秋の赤や黄や金、雪の白にも魅了されました。そして、各作品で輝くまたは射し込む「光」が何とも言えない。

 

圧巻は、唐招提寺御影堂障壁画です。

再現展示の意味を理解できていなかった。柱・壁に障壁画をはめ込み畳も一部敷かれ、現地を切り取った様に展示されていました。障壁画を現地の通りに並べて展示しているのだと思っていたので…

「濤声」は、波の音が聴こえてくるようでした。

山雲」は、雲が動いていくようでした。

御影堂の大修理は、2021年3月に完了予定の様なので、完了後はぜひ現地にある障壁画を観に行こうと思います。

 

そして今回、改めて感じたのが、詩の様な雰囲気ある作品名です。例えば、

緑の中落ちる滝は、「青響」

太陽のもと雪原にある大きな木は、「冬華」

など。作品に更なる奥行きが加わり素敵でした。作品を観て感動し、その作品名を知りウットリし。

 

雨天候、三連休の谷間の週末だったからか、平均より空いていたと思われ、ゆったり鑑賞でき、気づけば3時間の滞在。幸せな癒しの時間、良い時間でした。