江戸時代の町並みが残る広島県竹原市をてくてく

竹原市の歴史的町並みの背景は、主に二段構成のようです。1つは、平安時代に京都下鴨神社の荘園として栄えたことから、安芸の小京都と呼ばれるように。もう1つは、江戸時代に製塩や酒造業で栄えたお屋敷やお寺が残る、町並み保存地区。

 

JR竹原駅から15分程歩き、町並み保存地区へ入ると、ノスタルジックな景観が広がります。本町通りは、程よい道幅に緩いカーブ、そして凛とした佇まいが、とても魅力的。排水溝の目隠しが木製(または木製に見える物)に整えられているのも、風情があり素敵でした。

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『竹鶴酒造』さんは、今もこちらで操業されています。毎年、新酒ができたお印に新調される杉玉が、建物によく似合っていました。

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以前は蔵見学ができましたが、朝ドラ以降、見学者が増え過ぎてしまったそうで、今は外観見学です。地域の魅力が再発見されることは素敵ですが、度を超えると対応に窮してしまいますよねぇ。

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くしくも4月2日からBSプレミアムで『マッサン』の再放送が始まります。この辺りがドラマに登場していたような記憶が。

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竹鶴政孝さんと奥様のリタさんの隣には「よいウイスキーづくりにトリックはない」とありました。竹鶴政孝さんの姿勢は、これに尽きるのでしょうねぇ。また、旧制忠海中学時代の1年後輩の池田勇人元総理大臣とは、生涯の友だったそうです。この小さな町から大人物が2人も同時代に…すごいですね。

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松阪邸。塩田経営者の商家であり、竹原市重要文化財

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賴惟清旧宅。江戸後期の学者、賴山陽の祖父が営んだ紺屋(染物屋)の町家。賴山陽も子供の頃、こちらでお勉強していたことがあるそうです。

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春風館・復古館。賴山陽の叔父・賴春風(医者)の邸宅であり、国重要文化財

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上吉井邸(旧郵便局)。広島藩の本陣としても使われた、お向かえの吉井邸と関係する邸宅だと思いますが、情報わからなく。

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森川邸。塩田経営を背景にもつ豪邸であり、竹原市重要文化財。表門をはじめ、内部もとにかく立派でした。

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素敵な建物いろいろ

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素敵な路地

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素敵な竹原格子

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ランチは、築200年の醤油蔵を改装したお好み焼き屋『ほり川』さんにて。牡蠣をトッピングし、美味しく戴きました。こちらはミシュランガイドに掲載されたそうですが、4月16日に広島・愛媛の2018年版が発行されると発表されています。連続掲載なるといいですねぇ。

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酒粕ジェラートは、酒粕の味がしっかりある、蔵元毎に違う味を楽しめそうな大人の味でした。

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江戸時代にタイムスリップする町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区でもあります。瀬戸内の歴史を感じつつ、楽しい町歩きになりました。感謝。